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吉田 涼一朗; 天野 祐希; 吉田 尚生; 阿部 仁
Journal of Nuclear Science and Technology, 58(2), p.145 - 150, 2021/02
被引用回数:2 パーセンタイル:11.8(Nuclear Science & Technology)日本の再処理施設における重大事故の一つである「冷却機能喪失による蒸発乾固」においては、他の元素に比べて多量の揮発性ルテニウムが環境中に放出されうる。これは飛沫同伴での放出に加え、ガス状の物質として揮発性ルテニウム化合物が高レベル濃縮廃液から放出されるためと考えられる。この揮発性ルテニウム化合物の放出は共存する亜硝酸イオンの還元力により抑制される可能性が予想される。揮発性ルテニウム化合物の放出挙動に対する亜硝酸イオンの効果を確認するため、亜硝酸イオン濃度をパラメータとした模擬廃液を加熱する4試験を実施した。亜硝酸イオン源として亜硝酸ナトリウムを添加することにより、揮発性ルテニウム化合物の放出が抑制される結果がみられた。本成果は冷却機能喪失による蒸発乾固におけるソースターム解析の進展に貢献することが期待される。
佐藤 忠
Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry, 104(3), p.151 - 156, 1986/00
被引用回数:3 パーセンタイル:40.87(Chemistry, Analytical)常温において、亜硝酸ナトリウムを三塩化ルテニウムに作用させることによりテトラニトロニトロシルルテネート2・ナトリウム塩が生成する。この反応では塩酸の存在が必要なく、酸化チッ素の発生がほとんど無く、同化合物を、放射性核種で標識する際に有利である。
下司 和男
Ferroelectrics Letters, 44, p.63 - 70, 1982/00
AgNO・NHでは極性イオンNOが無秩序に二つの向きを取って分布していることが知られている。このような系では、外部から交流電場を印加することに対して、誘電分散を示すことが期待される。AgNO・NHの単結晶を育成し、a-、c-軸方向の誘電分散を測定した。分散はa-軸方向で著しく、誘電緩和時間の活性化エネルギーは約0.32eVであった。液体ヘリウム温度まで、秩序層への相転移は観測されなかった。
古川 和男; 沼田 博雄*
防食技術, 29(4), p.185 - 195, 1980/00
蓄熱材として溶融塩は、(1)容積当りの熱容量が大きいこと,(2)化学的に安定であること,(3)低蒸気圧であることなどから、太陽熱利用などに注目されてきている。溶融塩組成としては無限の選択があるといえるが、物性値に関する予測は比較的容易であり、選択に困難はないといえる。最も理解されていないのは、容器材料との共存性である。その原理的な面はかならずしも不明確ではないが、過去の特殊な経験事実に頼りすぎて誤解されている面があり、それを整理し必要な精製操作を明かにしつつ次の諸溶融塩の腐食特性を解説した。(1)フッ化物,(2)塩化物,(3)水酸化物,(4)硝酸塩・亜硝酸塩,(5)炭酸塩。また、腐食モニターに関する新しい研究成果をも紹介した。この開発および質量移行現象の解明などが、特に重点的に研究すべき項目であることも指摘した。
下司 和男
Journal of the Physical Society of Japan, 48(4), p.1206 - 1208, 1980/00
被引用回数:0 パーセンタイル:0.01(Physics, Multidisciplinary)従来、育成が困難とされていた亜硝酸銀単結晶をアセトニトリル溶液よりの蒸発法によって作製し、各結晶軸方向の誘電率を液体ヘリウム温度まで測定した。温度降下と共にa-軸方向の誘電率は単調に増加するが4.2Kまでピークは示さない。c-軸方向の誘電率は17.5Kで急に増大に転じこの温度に新しい相転移が存在することを示唆している。Makishimaらによって報告された40Kの相転移の存在は確認されなかった。
久保田 益充; 山口 五十夫; 中村 治人
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(6), p.426 - 433, 1979/00
被引用回数:20核燃料再処理にともなって発生する高レベル廃液の酸性度を調製するためにギ酸のような有機還元剤を用いた脱硝法がもっぱら使用されている。しかしながら、この方法では過激な化学反応をおさえることが難しいという問題がある。本研究では脱硝に先がけて硝酸溶液に亜硝酸塩を添加することによってこの欠点を克服することを目的とした。その結果、模擬再処理廃液の脱硝の際に亜硝酸塩を添加することによって反応の誘導期をほとんどゼロに、また最大気体発生速度を亜硝酸塩を添加しない場合の60%以下にすることができた。亜硝酸塩の添加効果は硝酸濃度が8M以上で特に顕著に認められた。また効果的な亜硝酸塩の濃度は0.01M以上であることを確認した。
下司 和男
Physica Status Solidi, 15(2), p.653 - 658, 1973/02
亜硝酸ナトリウム、亜硝酸銀ナトリウムにみられる電歪常数の異常な温度変化を、関接型強誘電体の理論によって説明出来ることを示した。電歪、自発歪、キューリー点の圧力係数の間の関係を与える式を現象論的に導き出し、これによって実験結果が定性的に説明出来た。
下司 和男; 小沢 国夫
Journal of the Physical Society of Japan, 35(1), p.199 - 203, 1973/01
被引用回数:8AgNa(NO)の誘電率と誘電分散を温度の関数として8kbarまでの静水圧下で測定した。Curie点Tcおよび常誘電Curie温度は圧力と共に直線的に増加し、圧力計数はそれぞれ、dTc/dp=9.40.2 Ckbar、d/dp=9.30.2 Ckbarであった。誘電緩和時間に対する圧力効果の測定から分子双極子の反転の活性化エネルギーは2kbarまでの圧力に対して約0.02kbarの増加率で増大することが知られた。
館野 淳*; 下司 和男*
Journal of Chemical Physics, 40(5), p.1317 - 1321, 1964/00
抄録なし